夏祭り
連日の、猛暑日・危険な暑さ等の報道がなされていますが、皆様体調管理は万全でしょうか？今回は、先日行われたデンマークINN調布の「夏祭り」の様子を、介護職員の山田がレポート致します。
今年は、入居者様と一緒に「提灯」を作成し、数日前から他の飾り物と一緒に飾りつけ、また、盆踊りや歌の練習もして、当日を楽しみにしていました。
8月4日の夏祭り、施設長の開会挨拶後、お招きした和太鼓の方々の演奏が始まりました。真剣な眼差しで見られている方、手拍子を取りながら聴かれている方、「上手だね」と涙ぐまれる方など、入居者様一人ひとりが聞き入っていました。
和太鼓の演奏後は、三味線の伴奏に合わせ、「青い山脈」「富士山」の大合唱。歌は知っているのに、練習ではなかなか出なかった声も出ていました。「この○○さんがこんな声をだせるの？」「小さいけど、声を出して歌っている！」「声は出ていないけれど、曲に合わせて頷いている」等、職員も新たな発見が沢山ありました。
次は、メインの「盆踊り」です。車椅子を利用されている方を含め希望された入居者様と職員で太鼓を囲み、「東京音頭」「炭坑節」を踊りました。本番の雰囲気って凄いですね。ここでも普段の様子や練習の時とは大違い。普段はレクリエーションにあまり参加されない方、ほとんど自己主張をされない方など「この方が」と思ってしまう方々も「前で踊りませんか？」の声掛けで、輪の中で踊って頂けました。輪には入って頂けませんでしたが、その場で力強く腕を挙げ踊っていらっしゃる方も多く見られました。皆様の生き生きとした表情と笑顔が、特に印象的でした。
盆踊りの後は、御神輿です。職員が手作りした御神輿を、入居者様と職員で「ワッショイ・ワッショイ」の掛け声でフロアを周りました。担ぎたい・恥ずかしいから嫌と言いながら担いでくれた方などおられましたが、終わった後は皆様どこか満足気に見受けられました。御神輿を担がれた方のお孫さんが来られており、「おばあちゃん、今までお祭りに一度も行ったことないんじゃないかな？」「おばあちゃん、御神輿担げてよかったね。」と笑顔でお声を掛けていました。
ここで事務長のご挨拶で中締めをし、抽選会を楽しみました。職員が「当たった物はここで開けず後で見てくださいね」の声も聞かず、すぐに開ける方、部屋に戻るまで何度も何度も包に目を向ける方など、ここでも普段と違う様子が見られました。
一時間弱の「夏祭り」でしたが、入居者様には楽しんで頂けたのではと思っています。職員は入居者様の普段と違う仕草・様子を見せて頂き、お祭りで見せて頂けた様な表情を、これからの介護の中で、引き出せるように努力しようと思った時間でした。