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デンマークINNでの暮らし

デンマークINNでの暮らし
小田原

初心忘れべからず

こんにちは。デンマークINN小田原、看護科の加藤です。
今年も梅雨の季節に入りました。雨は嫌ですが雨の中の紫陽花を見るとなんだかほっこりします。多くの人にとっては気分が沈む雨ですが。植物にとっては恵の雨、紫陽花はとても嬉しそうに咲いています。
さて先月の事ですが、5月12日は「看護の日」でした。毎年5月は看護科として掲示による情報提供をしています。今年は排便の大切さ、いわゆる『腸活』について、便秘体操などを図式にして医務室前に掲示しました。
ご利用者様の反応は、立ち止まって読まれ、からだを動かしながら「そうなのよ!運動が足りないのよね。」と大体の方はおっしゃっていました。
コロナ禍では外出の機会がなくなりホーム内イベントも減ってしまい、運動不足が原因なのか便秘の利用者が増えました。高齢者にとって便秘改善は永遠のテーマです。どうしても下剤に頼りがちですが、食事・水分・体操などの毎日の積み重ねで改善できる場合もあります。看護師として情報提供だけではなく一緒に体操をしたり腹部マッサージを施すなど、ケアに時間をかけられることが理想ですが現状は困難です。
 この時期に、看護専門学校1年生の実習を受け入れました。まだ入学して2ヶ月、多くの事をスポンジのように吸収されていました。実習記録には、ホームの看護師の印象やどのような仕事をしているのかなど、びっしり記録されていました。「利用者さんひとりひとりに視線を合わせて、ゆっくり話をきいていました。とても信頼されているのだと感じました。」といった内容に、複雑な気持ちになってしまいました。30年以上前、私もこんな新鮮な眼差しだったのか、「初心忘れべからず!」と思った5月でした。