看護の日
こんにちは。デンマークＩＮＮ小田原看護科の菊池です。
風薫る新樹美しい季節となりました。外へ出かけると青葉の梢を揺すって吹く風が緑の香りを運んでくれてとても心なごみます。
さてデンマークＩＮＮ小田原では、今年度５月１１月に「看護の日」のイベントを開催しました。内容としては、喉の三大機能のメカニズムの勉強をした後に実際に、呼吸トレーニング、飲み込みトレーニング、発声トレーニングをご利用者様と一緒に行なってみました。呼吸トレーニングでは、紙風船を使用し、ご利用者様に膨らませて頂きましたが、皆様紙風船が破けてしまうほど力強く膨らませる事が出来ておりました。飲み込みトレーニングでは、顔の筋肉の緊張をほぐし、唾液の分泌を促す唾液腺マッサージを行ない、喉仏を支える筋力を刺激する体操も行ないました。看護師のかけ声にご利用者様もかけ声を往復して下さり熱心にトレーニング出来ておりました。発声トレーニングでは大きな声で、「あ♪い♪う♪え♪お♪～」と高低差発声も行なえ、最後に小田原ならではの歌、「おさるのかごや」をリズム体操を交えながら行ない、「あこがれのハワイ航路」を熱唱し、４０分間みっちり喉を鍛えるトレーニングを終了しました。
私は自身の誤嚥した忘れられないエピソードを思い出します。夜勤明けで昼間寝て起き、お腹がペコペコで冷蔵庫の中に入っていた納豆をかけこんで食べて誤嚥した経験があります。とても苦しい思いをしました。年齢を重ねる毎に、喉が衰えると飲み込む力が弱り、更に進むと食べ物や唾液が行先を間違えて気管に入ってしまい、吐き出す力も弱くなってきます。ご利用者様には、喉を鍛える事で、健康寿命もぐ～んと伸ばして欲しい気持ちでいっぱいです。これからもご利用者様に食前体操で三大トレーニングを継続して行なってゆきたいと思います。
