それぞれの終活を考える
こんにちは デンマークINN深大寺の看護科主任河野です。
師走に入ったというのに、コートがいらない程の暖かい日があったりして、今年は天候不順で台風の被害も各地でたくさんありましたね。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
さて、今回私がお話したいと思うのは、終活についてです。
今、いろいろと話題になっていますが、皆さんはお考えになっていますでしょうか。
当施設では看取りを行っており、ここ数年は施設で穏やかな最期を迎える方が増えてきました。
ご入居され、終の棲家として暮らしていただき、最期までお世話をさせていただけるのは、私たち職員にとってもとてもありがたく喜ばしいことだと思っております。
そして、ご家族の希望があれば、施設内で“お別れの会”を行わせていただいております。1階ホールに祭壇を設置し、入居者の方も参列され、棺に花を手向けお別れをいたします。施設で“お別れの会”を行わない場合も、出棺の際には入居者様もお見送りをして下さいます。
お付き合いの程度は違っても、一緒に過ごされていた仲間です。きちんとお別れができることは、素晴らしいことだと感じます。
そういうことがあるおかげか、入居者様ご自身が終活をちゃんと考えていらっしゃる方が多い様で「最期の時はこの着物を着せてね」とか「私もここでお別れの会をしてもらいたいわ」などの声も聞かれます。
先日も、10年間ご入居いただいた方の“お別れの会”を行いました。
ご家族の方からも、ここで生活できて本当に良かったと言っていただき、91歳から101歳の10年間を思い出しながら、皆さんでお別れをいたしました。
ともすれば、亡くなったことを隠しておきたくなりますが、そうせずみんなで見送れるこの“お別れの会”は素敵だなと思っている次第です。